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中国で旧字体復活? 漢字の行き過ぎた簡略化めぐり論議

2009.4.20 09:26
このニュースのトピックス言語・語学
上海市内の南京東路で「百聯世茂国際広場」と中国の簡体字で示されたネオンサイン(撮影・河崎真澄)上海市内の南京東路で「百聯世茂国際広場」と中国の簡体字で示されたネオンサイン(撮影・河崎真澄)

 【上海=河崎真澄】中国で「繁体字」と呼ばれる旧字体の復活をめぐる議論が起きている。政府の諮問機関、全国政治協商会議の潘慶林委員が、現在公式に使われている「簡体字」は中国の伝統文化の継承を妨げる、として繁体字に段階的に戻すよう提案を行ったためだ。ただ、簡体字は1960年代に識字率の向上のため導入された経緯があり、大半の中国人は画数の多い繁体字になじみがない。中国教育省は「簡体字継続は現行法で保護されている」と反論した。

 日本でも戦後、簡略化された当用漢字が公式に使われたが、例えば「廣」が日本で「広」と略されたのに対し、中国は「广」となるなど、極端な簡略化が進んだ。また、例えば幹部の「幹」も乾燥の「乾」も、中国の簡体字では「干」にひとくくりにされており、漢字本来の意味が分かりにくくなった場合もいる。

 共産党政権が推進した簡体字政策に対し、台湾や香港では「正体字」と呼ぶ旧字体を使い続けてきた。台湾では正体字を世界文化遺産に申請する動きも出ており、実現すれば“本家”中国は台湾にお株を奪われることになる。潘委員は「繁体字復活は両岸(中台)統一にも有利」と政治的な理由も挙げた。繁体字復活とは別に、行きすぎた簡略化を修正する見直し論もある。

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上海市内の南京東路で「百聯世茂国際広場」と中国の簡体字で示されたネオンサイン(撮影・河崎真澄)

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