環境・科学
ピックアップ
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「ミドリガメ引き取って」北海道から静岡に依頼 背景に長寿ゆえの…
6/7 05:30 1830文字かつては縁日やペットショップでよく見かけたあの生き物の輸入や販売が禁止されてから今月1日で1年が過ぎた。「ミドリガメ」の愛称で知られるアカミミガメ。静岡県河津町の動物園「iZoo(イズー)」の運営会社社長で園長の白輪剛史さん(55)の元には、全国からカメたちを引き取ってほしいとの依頼が途切れない。
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三菱重工のプロマネ 「H3」まさかの失敗から1年で成功の舞台裏
6/6 06:30 2255文字日本の宇宙開発の根幹を担う新型ロケット「H3」。その船出は、新たに開発した主エンジンの不具合による度重なる延期や、まさかの初号機打ち上げ失敗、わずか1年での原因究明と2号機打ち上げ成功など劇的な展開が連続した。「Return To Flight(飛行再開フライト)」までの舞台裏を、三菱重工業前プロ
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追い詰められる希少種 「今」を次世代に渡したい… 続く挑戦
6/5 00:00 1428文字雨上がりの闇夜、ヘッドライトの明かりを頼りに亜熱帯の樹木が茂る森を歩いた。ぬかるむ足元には、オオムカデやヤシガニがうごめく。 「ホー、ホー」。鳴き声の主を探して木を見上げると、まん丸の黄色い目をしたリュウキュウアオバズクがこちらを見ていた。 琉球列島南西部の西表島(いりおもてじま)(沖縄県竹富町)
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屋久島の植物、なぜ小型化? 東北大などが奇妙な法則を解明
2024/6/8 16:33 916文字鹿児島県の屋久島には植物学者の間で「奇妙な現象」とされる法則がある。約80種類もの植物が一斉に小型化しているのだ。島外では普通の大きさの植物がなぜ小さくなるのか――。謎に包まれた法則を東北大などの研究チームが解き明かし、ある動物に由来する可能性を明らかにした。 同大などによると、島内では茎や葉の長
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公益性と環境保全、優先されるのは… 知床に携帯基地局必要か議論
2024/6/7 20:22 1073文字世界自然遺産・知床(北海道斜里町、羅臼町)の携帯電話基地局整備を巡り、7日に札幌市内であった知床世界自然遺産地域科学委員会で、委員からは知床岬周辺の環境への影響から事業の規模や必要性を疑問視する声が上がった。環境省は「公益性」を事業を許可した理由に挙げる。公益性は環境保全に優先されるものなのかも議
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知床への携帯基地局整備巡り 環境省が事業者に工事見合わせ要請へ
2024/6/7 17:57 695文字世界自然遺産・知床(北海道斜里町、羅臼町)で携帯電話がつながるようにしようと進められている基地局の整備を巡り、環境省は7日、専門家が科学的見地から管理を助言する「知床世界自然遺産地域科学委員会」の臨時会合を札幌市内で開いた。委員からは環境への影響を評価する事前調査の不十分さを指摘する声が上がった。
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化石燃料脱却し負荷軽減 水俣問題も言及 環境白書2024
2024/6/7 12:11 447文字政府は7日、2024年版「環境・循環型社会・生物多様性白書(環境白書)」を閣議決定した。地球環境が気候変動、生物多様性の損失に直面する中、化石燃料に依存した経済社会システムを転換し、環境負荷を減らす方針を改めて示した。水俣病関係団体との懇談で被害者の発言を遮った問題を踏まえ、補償や医療・福祉対策に
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ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」ISSに到着
2024/6/7 09:35 255文字米航空宇宙大手ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」は米東部時間6日午後(日本時間7日未明)、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。飛行中に機体のヘリウム漏れが見つかり、機器の点検とデータ評価に時間をかけたため、当初の予定から約1時間遅れた。問題の監視は続ける。ISSでは本運用に向け機能を確
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スペースXの大型宇宙船、4回目打ち上げで初帰還「インド洋に着水」
2024/6/7 08:39 575文字米宇宙企業スペースXは6日、大型宇宙船「スターシップ」とロケット「スーパーヘビー」をテキサス州から打ち上げた。4回目の無人飛行試験。宇宙船は上空200キロを超える宇宙空間まで上昇した後、大気圏に突入。高温で機体の一部が分解しながらも姿勢を制御し、海に降りたとの見方を示した。出発から、目標としたイン
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気球に乗って「宇宙旅行」今夏にも実現 北海道で最終の有人実験
2024/6/7 07:30 615文字気球による「宇宙旅行」が今夏にも実現する見通しになった。北海道江別市の岩谷技研が自社開発のガス気球とキャビンを使い、高度2万メートルの旅を提供する。6月から滝川市で有人飛行実験を行い、商用飛行に向けた最終確認を行う。 岩谷技研は、JTB、アサヒビールなどを擁するアサヒグループジャパンと共同し、「オ
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「人間のエゴですよ」 外来種規制から1年、ミドリガメはいま
2024/6/7 05:30 1356文字かつては縁日やペットショップでよく見かけたあの生き物の輸入や販売が禁止されてから今月1日で1年が過ぎた。「ミドリガメ」の愛称で知られるアカミミガメのことだ。生態系に悪影響を与える外来種として野外に放すことも禁じられ、日本中で広く親しまれた存在は一転して、「悪者」扱いされることが増えた。行き場をなく
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「ミドリガメ引き取って」北海道から静岡に依頼 背景に長寿ゆえの…
2024/6/7 05:30 1830文字かつては縁日やペットショップでよく見かけたあの生き物の輸入や販売が禁止されてから今月1日で1年が過ぎた。「ミドリガメ」の愛称で知られるアカミミガメ。静岡県河津町の動物園「iZoo(イズー)」の運営会社社長で園長の白輪剛史さん(55)の元には、全国からカメたちを引き取ってほしいとの依頼が途切れない。
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黒いプラスチックも再利用可能 キヤノン、リサイクル新装置を販売
2024/6/6 20:42 534文字燃やすしかなかった黒いプラスチックもリサイクルに――。キヤノンは6日、黒いプラスチックの種類を判別できる新しい選別機の受注を始めた。黒いプラスチックはテレビなど家電に多く使われるが、これまで再利用のための選別ができなかった。プラスチックの再利用率向上が期待される。 プラスチック循環利用協会によると
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毎日農業記録賞×聞く
原点は成田 農場での民主主義の実験 欧州の「新農村人」に学ぶ
2024/6/6 15:00 3388文字農林水産省のシンクタンク・農林水産政策研究所に異色の研究者がいると知り、話を聞いた。主任研究専門員の須田文明さん(64)だ。「成長産業化」が声高に語られる中、今や知る人も少なくなった社会運動家や作家らの言葉を引いて農政のありようを語る姿が新鮮だった。専門領域のフランスを中心に、欧州の農業事情に通じ
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三菱重工のプロマネ 「H3」まさかの失敗から1年で成功の舞台裏
2024/6/6 06:30 2255文字日本の宇宙開発の根幹を担う新型ロケット「H3」。その船出は、新たに開発した主エンジンの不具合による度重なる延期や、まさかの初号機打ち上げ失敗、わずか1年での原因究明と2号機打ち上げ成功など劇的な展開が連続した。「Return To Flight(飛行再開フライト)」までの舞台裏を、三菱重工業前プロ
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「化石燃料の広告規制を」 国連事務総長が異例の呼びかけ
2024/6/6 00:02 776文字国連のグテレス事務総長は5日、深刻化する気候変動への対応の一環として、化石燃料産業の広告を規制するよう全ての加盟国に求めた。報道機関やIT企業に対しても、化石燃料に関する広告を掲載しないよう呼びかけた。「世界環境デー」に合わせた米ニューヨーク市での特別演説で語った。 グテレス氏は「化石燃料業界の多
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産業革命前の気温1.5度上回る確率、5年以内に8割 国連が分析
2024/6/5 23:51 781文字国連の世界気象機関(WMO)は5日、今後5年のうち少なくとも1年は、80%の確率で一時的に産業革命前(1850~1900年)の平均気温を1・5度上回るとの分析を発表した。国連のグテレス事務総長は「気候地獄に向かうハイウエー(高速道路)から降りる出口が必要だ。私たちはそのハンドルを握っている」と危機
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首相、宇宙飛行士の古川さんらと面会 日本人の月面着陸計画など話す
2024/6/5 17:59 311文字岸田文雄首相は5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡、星出彰彦両宇宙飛行士と首相官邸で面会し、ISSでの活動や日本人の月面着陸計画に向けた技術の進展などについて話を聞いた。 首相は4月に米議会で演説した際、星出さんの名前を挙げ、宇宙開発における日米両国の協力関係を強調していた。政府は202
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インドにエコタウンを 北九州市や市内企業、環境事業「輸出」探る
2024/6/5 13:00 1337文字環境企業が集積する「エコタウン」をインドで整備できないか――。そんな構想の実現可能性を探る事業に今年度、北九州市や市内の企業などが乗り出した。インドの環境・インフラ開発大手「ラムキーグループ」と連携し、北九州型の環境事業をインドに「輸出」できないか調査検討していく。【山下智恵】 市は2023年9月
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絶滅から救い出せるか 希少種保全へ国が挑む 6月5日は世界環境デー
2024/6/5 00:00 1634文字生物多様性を守るため、一種たりとも取り残さない――。現代は「第6の大量絶滅時代」とも呼ばれ、地球上にいる約3000万種(推定)の生物のうち、毎年4万種程度が絶滅しているとされる。絶滅の危機に直面する生物を保護し、増加に転じさせようという挑戦が続いている。 6月5日は国連が定めた「世界環境デー」。環
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命抱くマングローブ 沖縄・西表島が生物多様性の宝庫である理由
2024/6/5 00:00 1247文字川面に浮かんだ黄色い葉が揺れ、小さな波紋を描く。岸の近くではマングローブの根が波打つように広がり、近くに小さなカニが身を潜めていた。 東シナ海に浮かぶ、約290平方キロの西表島(いりおもてじま)(沖縄県竹富町)。島の面積の約9割が亜熱帯の森林で、河口付近などには日本最大のマングローブ林が広がる。
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追い詰められる希少種 「今」を次世代に渡したい… 続く挑戦
2024/6/5 00:00 1428文字雨上がりの闇夜、ヘッドライトの明かりを頼りに亜熱帯の樹木が茂る森を歩いた。ぬかるむ足元には、オオムカデやヤシガニがうごめく。 「ホー、ホー」。鳴き声の主を探して木を見上げると、まん丸の黄色い目をしたリュウキュウアオバズクがこちらを見ていた。 琉球列島南西部の西表島(いりおもてじま)(沖縄県竹富町)
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気候変動の代償は誰が払う? アメリカ初、化石燃料企業に新ルール
2024/6/2 10:00 521文字米東部バーモント州は、気候変動による気象災害などで生じた経済損失の負担を化石燃料企業に求めることを可能にする法律を制定する。「汚染者負担」の原則に基づいて温室効果ガスの排出量が多い企業の賠償責任を定める全米初の州法となる。 新法では、過去30年に化石燃料の生産による二酸化炭素(CO2)排出量が10
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