フルサイズFoveonは今後はシグマ本社主導で開発を行う

シグマが、CP+2021のコンテンツ「SIGMA広報部 presents 『シグバラ』」でフルサイズFoveonの開発などに関してユーザーからの質問に回答しています。

CP+ 2021 SIGMA広報部 presents 「シグバラ」

  • (SD Quattro H のLマウント版は出せないのか?)
    現時点ではその計画はない。古いFoveonセンサーでやるより新しいセンサーでやるべきと考えている。Quattroの画像処理エンジンは古い世代のもので、0から造ると1機種を新規で作るのと同じになってしまう。FPの画像処理エンジンはベイヤー用でFveonには使用できない。

  • (フルサイズFoveonの開発状況について)
    白紙に戻して研究開発から取り組んでいる。ボディの開発はまだ始まっていないので、すぐに発売できる状況ではない。今後の開発は日本の本社主導で行う。

    センサーに組み込むA/Dコンバーターや電源系の回路のノウハウがアメリカのFoveonに蓄積されておらず、トータルでセンサー性能を見ると、やり方を変えた方がいいとの結論に達した。画素はアメリカで、A/Dコンバーターは最新のテクノロジーを持ったところでやるなど、本社主導でやっていく。

 

フルサイズFoveonが完成するまでのつなぎの機種として、QuattroセンサーのLマウント機が欲しいという声は結構多いようですが、これは1機種新しく造るのと変わらないということなので、確かに、そこまで開発リソースが必要なら、新しいFoveonセンサーの機種にリソースを費やした方がよさそうですね。

フルサイズFoveonのリセットの原因は「周辺部のテレセン性」の問題ではないかと予想していた方が多かったようですが、今回の話の内容からすると画素の部分よりもA/Dコンバーターや電源などの回路の部分が問題になっているような印象を受けます。

いずれにしても、新体制で取り組むということなので、時間はかかるかもしれませんが、フルサイズFoveonの製品化は期待できそうな雰囲気ですね。