つんく♂コメント 『世界一HAPPYな女の子』

5人になって1年10か月以上経つ℃-uteですが、
かなり良いチームに仕上がっています。

すごくクオリティが高い。
いろいろな適応能力を持っている。
シャープである。
元気。
素直。
ぶれない。

こういった言葉が上がってきます。

メンバー全員がマジメだとか、優等生だとか
そういうカギカッコではくくれないですが、
ピシっとパキっとしてる印象です。

そんな彼女たちの新曲も前作「桃色スパークリング」に続いて、
メジャー調の元気ナンバー。


恋愛ソングというより青春ソング。
ライバルというか親友というか、でも、やっぱり負けたくないって思う
友情!?みたいなのってあるような気がする。

友達としてなんでも知っていたいのに、自分の事は全部話せていなかったり、
そんな友達よりは良い彼氏がほしかったり、良いバッグを持ってみたいとか、
でも、友情なんで抜け駆けは許さないとか云々。

女ってすごいなぁ~ってね。

世界一を目指す事自体は誰でも可能で、
心の中で「ああ、世界一を目指すんだ!」って思う事自体はタダだって話。

まあ、これもただ「タダや~」って思うのと「タダやし必死で目指そう」って人とは
5年後10年後、かなり差が出るとは思う。

心のどこかで不良に憧れてたり、でも、人生そのものは安定を願ってたり、
手足の長い、顔の小さい友人に意味なく嫉妬してたりとかね。

ま、こういう部分は男女関係なく人間の性(さが)ってやつでしょうなぁ。

今回の曲は超楽しげですが、でも、こういう裏メッセージを持って制作してみましたぁ。
なんせ、こういう時代ですから今までのようにぼさ~っと生きていけませんからね(え?
誰も今までボサッっと生きてないて!?それは失礼しました)


テンポは思った以上に早いですよ。
それでもしんどそうな顔をせず踊っています。それが℃-ute。

ミュージックビデオもカラフルな色味を生かして仕上げました。
衣装も映えるし、ビデオとして見た目も派手でしょ!


矢島はやはり信頼出来る。気合いも笑顔も歌もダンスも足りない穴をしっかり埋めてくれる。
鈴木が三枚目役をやってくれる事が℃-uteの「のりしろ」になっている。歌がしっかりしてるから成立している。
中島の「ヘタレ」キャラがあるからみんなで支え合えてるように思うが、あれだけ打たれても倒れない所を考えると本当の「ヘタレ」ではないということである。
岡井が「踊ってみた」等で世間の注目を浴びてから全体のバランスが少し変わった事は事実。
良い意味貢献したと言えるだろう。この先も心の緊張感をずっと保ち続けてほしいと思う。
萩原がびっくりするほど歌が上手くなった。まだ、幼い発言をするところも沢山あるが、とてもたくましくなった。



C/Wはライブも考えてコール&レスポンスを曲に組み込んだ一曲。
いつも髪を切る切らない、染める染めない、パーマあてるあてないで
日々葛藤してる彼女たちをテーマに曲にしあげましたよ!
二番のAメロでリズムが急にはねたりしますが、その辺のノリも
体に叩き込んでおいてくださいね。