日本水産学会誌
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回転ドラム追従実験によるティラピアの近赤外光感知能力の測定およびその系統差
小林 龍太郎遠藤 雅人吉崎 悟朗竹内 俊郎
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2002 年 68 巻 5 号 p. 646-651

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抄録

本研究ではティラピアOreochromis niloticusの近赤外光に対する感受性の測定を試みるとともに,その系統差を明らかにするために,回転ドラム追従実験装置を用いた実験を行った。供試魚は異なる2系統各200尾で,照射光は可視光と波長限界700,750,780,800nmの5種類を用いた。その結果,全ての個体が可視光下および波長限界700nmの光で感受性を示した。しかし,波長限界800nmの光では全個体が感知不可能であった。感知できる最も長波長側の波長限界は1系統が750nmであったのに対し,もう一方の系統は780nmであり,同一種において系統差のあることが明らかとなった。

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