「取材レポ」BTOBと過ごす夏休みライブ。メンバーが次々と客席に飛び出す、テンションMAXの2時間!

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BEASTや4minutesなど、大人気アイドルグループが所属する大手事務所CUBE Entertainmentから2012年3月に「秘密(Insane)」でデビューした、7人組ボーイズグループBTOB。グループ名である「BTOB」には「Born TO Beat(新しい音楽(Beat)とステージを披露するために生まれた)」という意味が込められている。デビュー前から一部のメンバーがシットコムドラマ「清潭洞に住んでいます」にも出演し、大きな話題を呼んだ。積極的に海外プロモーションを行い、デビュー直後からタイ、台湾、インドネシアなどアジア各国で人気沸騰し、今年2月に発表した「뛰뛰빵빵(ティティパンパン)」では韓国の音楽番組で1位候補となるなど、一気にスター路線に名乗り出た。日本ではまだデビューはしていないものの、知名度と人気はかなり高く、それが証明されるように今回の「Happy Summer vacation with BTOB!」でも、チケットは完売御礼! 大阪・東京のライブ会場を埋め尽くしたファンと濃密な時間を過ごした。

 

7月21日海の日、夏休みモード真っ盛りの舞浜。メンバーとの楽しいSummer vacationを過ごすために、会場には各地からBTOBファンが押し寄せた。照りつける日差しを避けようとする表情にも、これからメンバーと会えるというワクワク感で満ち溢れていた。会場となった舞浜アンフィシアターは、半円形状のステージにそれを取り囲むような客席配置になっており、パフォーマンスを色々な角度で楽しめる。客席を埋めたファンたちは、手作りのネームボードやうちわを手にし、彼らの登場を今か今かと待ち受けていた。

 

客席が暗くなり、期待感溢れる歓声と共に、一気に高まる会場の雰囲気。ステージ後方のスクリーンには5分前からのカウントダウンが映し出され、併せてこれまでBTOBが発表してきた楽曲のPV映像が流れる。キスシーンではあちこちで悲鳴が上がり、ファンのボルテージは振り切れ直前! 10秒前からのカウントダウンの大合唱に包まれ、ステージ中央部からBTOBのメンバーが満を持して登場! 会場は大歓声に包まれた。末っ子ソンジェの「みんな~、叫べ~!!」の声にファンも大いに盛り上がり、1曲目の「뛰뛰빵빵(ティティパンパン)」で幕が開ける。体をぶつけ合うパフォーマンスやチャンソプのハートマークに歓声が飛び、タイトルである「뛰뛰빵빵(ティティパンパン)」という歌詞の部分では会場全体で大きな掛け声でメンバーと一緒に楽しむファン。続いて「사랑밖에 난 몰라(愛しか知らない)」ではメンバー同士のキス(実際にはしていない)のパフォーマンスも! これには会場のファンも大絶叫。メンバーもファンの反応を楽しんでいるようだった。指さすような振付ではメンバーが思い思いの方向のファンに向かって指をさし、ファンは心奪われたような表情。プニエルが腕を大きく振り上げて会場を盛り上げる姿が印象的。しっとりとしたダンスシーンから始まった「그 입술을 뺏었어(その唇を奪った)」。チャンソプがふわっとした髪をかき上げる姿がスクリーンに映り、ファンの黄色い声が上がる。メンバーの上着をはだけさせる演出には、歓声と恍惚感に満ちたため息が漏れる。続く「스릴러(thriller)」ではメンバーの体を揺らす振付と一緒に、ラッパ型のユニークなペンライトが会場全体に揺れ動き、一体感MAX! 上着を脱いで衣裳チェンジし、あらわになった二の腕に女性ファンのテンションもMAX! スモークの中でのパフォーマンスに雰囲気が高まり、会場もより一層盛り上がる。チャンソプの脇からリーダー・ウングァンが顔を覗かせるパフォーマンスには「かわいい!」と声が上がっていた。

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ダンス曲が4曲続いた疲れも見せずにMCタイムに突入。色々な方向にぺこぺこと何度もお辞儀を繰り返し、感謝を示すメンバー。「Born TO Beat!こんにちは、BTOBでーす!!」とあいさつすると、会場は大きな歓声に包まれる中でひとりづつのあいさつ。
ミンヒョク:「こんにちは。BTOBのミンヒョクです!」
ヒョンシク:「こんにちは。BTOBのやさお、ヒョンシクです。今日も来てくれて本当にありがとうございます!」
イルフン:「こんにちはー!BTOBのイルフンです。この後グァンちゃん(ウングァン)がBTOBの天使だと言うつもりですけど、僕はBTOBのオリジナル天使です!」(ウングァンが隣で「秘密!」と焦る。)
ウングァン:「あ~イルン先輩~。こんにちは!僕はBTOBのリーダーとBTOBの天使…(笑って言葉が続かないウングァン) あ~、よろしくお願いしまーす!」
プニエル:「こんにちは! BTOBのプニエルです。」
ソンジェ:「はい、皆さんこんにちは。僕の名前は!?(会場から『ソンジェ―!』) はい~、そんなソンジェです!ソンジェですよ~!」
チャンソプ:「こんにちはー!BTOBのチャンソプです。」
イルフン:「僕たちBTOBのコンサートに来てくださったのを大歓迎します! 俺の…俺だけの…お姫様たちは今日もラブリーだね~。皆、元気そうで何よりです。しかも、ファンミーティングじゃなくコンサートで皆に会えて、今日のステージは今からワクワクして期待しています。皆!楽しみですか!?」
ファン:「イエーイ!」
イルフン:「声が小さいなぁ。よく聞こえないんだもん!」(メンバー口々に「もんもんもん!」「ドラえもん!」)
ソンジェ:「僕は思ったより皆に早く会えて、今日幸せです。来てくれた皆をがっかりさせないために素敵なステージを準備してきました! でも、見てがっかりしたら…それは仕方ないよね。(爆笑するファン) がっかりしたら…僕、本当にへこんじゃうかも~。(泣き真似するソンジェにファンから『キャー!』という声が飛ぶ)」
メンバーの一挙手一投足に、ファンから大きな歓声が上がりメンバーも嬉しそうな表情。

 

ステージ中央に準備された椅子に腰かけ始まった「내가 니 남자였을 때(君の彼氏だったら)」は落ち着いた大人の雰囲気でソンジェやウングァンの伸びやかな歌声が響き、ヒョンシクはファンを指さし楽しんでいる様子。続いて「You & I」ではミンヒョクが椅子を回転させながら歌い、会場からは笑いが漏れる。中盤からは椅子から立ち上がりフォンの近くへ歩み寄るメンバー。メンバー同士で肩を組んだり、体を揺らしてリズムを楽しんだりするメンバーに、ファンにも自然と笑みが浮かぶ。さらに「별(STAR)」ではメンバーがステージ盆に乗った状態でステージが回転する演出。色々な角度のファンを見つめながら歌うメンバー。目の前に次々と現れるメンバーに会場のファンも大きく手を振り、それに応えるメンバー。ファンとの心の距離の近さを感じる場面が多く見られた。続く「크리스탈 같이(クリスタルの様に)」ではミンヒョクが手が届きそうなほどファンに近付いて、ファンも卒倒寸前! 一方では、ウングァンが歌っている最中にソンジェが前へ出ようとすると、ウングァンがそれを手で制しソンジェが「なんで?」といった表情を見せてファンを楽しませていた。

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そしてMCタイム。
イルフン:「皆さん楽しんでますか!?(ファンから『イエーイ!』) 僕たちのメロディは声だってこんなにかわいいんだから…かわいくないところはどこですか?ないんじゃない?」
プニエル:「ほんまにー!!! ほんま?ほんま?」(会場大爆笑)
ソンジェ:「オープニングの際に聞いてもらった曲は我々のミニアルバムのタイトル曲もあるし、スピードが速い曲もあったんですけど、皆さんはどんなスタイルの曲が好きですか? あー、私のスタイル?」
ウングァン:「あーウングァンスタイルが好き? あ~ひどぅかしい~!(イルフンから「『恥ずかしい』だよ!」と突っ込まれる) 私のスタイルは…天使です。(照れ笑い)」
ミンヒョク:「頭、大丈夫ですか?」(会場は爆笑の渦に包まれる)
チャンソプ:「(突然)私~!!!…実は、私たちは新しいアルバムを準備中なんですけど、最近、皆さんはどんなのが好きなんだろうかと。」
ソンジェ:「皆さんはどんなのが好きですか? セクシー?(ミンヒョクがお尻を突き出してセクシーポーズをとり、大歓声が起こる) かわいいスタイル?(イルフンがピョンと跳ねて愛嬌を見せ、会場から『キャー!』)」
ヒョンシク:「新しいアルバムが発売されたらまた会えると思うので期待してください! たぶん、僕の曲も…?」
と期待を持たせつつ、「끝난건가요(終わったね?)」に突入。チャンソプの心地良く響く歌声から始まり、ヒョンシクの声が切なく会場を包み込んだ。続いてチャンソプ、ウングァン、ヒョンシク、ソンジェでの「끝나지 않을(melody)」。ウングァンは胸に手を当て感情を込めるように、ヒョンシクとソンジェは語りかけるように歌い、会場を埋め尽くすファンたちもうっとりとした表情。ステージ後方に組まれた鉄骨ステージに移動。ボーカルラインの歌唱力が存分に発揮され、引き込まれるファンの姿。チャンソプが聞かせる高音には「すごい!」といったようなどよめきも生まれ、自然と湧き起こった万雷の拍手にメンバーにも達成感が見えた。がらりと雰囲気が変わって「Hello Mello」! 客席通路からサプライズ登場したイルフン、プニエル、ミンヒョクの3人。ハイタッチしたり視線を合わせて客席内を歩き回るメンバーにファンも大喜び! 夏らしくTシャツにハーフパンツスタイルに衣裳チェンジし、飛び跳ねながら歌うメンバーたち。さらに3人それぞれがソロで歌い、ステージ上を楽しそうに走り回る。ミンヒョクが可愛らしいステップでステージに現れ、イルフンがそれを迎えるアクションをした場面では、ファンも「かわいい!」とうれしそうに叫んでいた。プニエルは巧みなラップで会場を盛り上げ、盛り上がりも最高潮に!

 

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曲が終わり暗転すると、何やら怪しげなシルエットがステージに浮かぶ。パッと照明がつくとそこには着ぐるみを身にまとったメンバーが!
それぞれ物真似をするように自己紹介。ウングァン→サル、チャンソプ→クマ、ソンジェ→キツネ、ヒョンシク→トラ、イルフン→タヌキ、プニエル→イヌ、ミンヒョク→リス(モモンガにしか見えず、会場からは笑いが起こる)の着ぐるみでステージ上で自由にじゃれあう。「두번째 고백(2回目の告白)」が流れ、時折動物の物真似を取り入れながら歌い、ファンを楽しませるBTOBメンバー。チャンソプはクマのようにメンバーに襲いかかるようなパフォーマンスをしたり、サルに扮したウングァンは、他のメンバーに長い尻尾をつままれて歩きにくそうにしたりと仲の良さを垣間見ることができる。その様子にファンにも笑顔が溢れ、普段見ることのできないようなリラックスした姿に、ファンも楽しそうな表情。続く「Monday to Sunday」では着ぐるみとかわいらしい振付が相まって、より一層愛らしい雰囲気。メンバー同士で抱っこし合うなど、自由奔放なパフォーマンスにファンからも大きな歓声が飛ぶ。

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メンバー口々に「暑い!」と言っていた着ぐるみを脱ぎ、Tシャツのラフなスタイルの衣裳にチェンジし、会場の一体感も急上昇。ハートマークを飛ばすオリジナルの振付に、ファンもハートマークと黄色い声で応える。メンバーとファンが一緒にダンスをし、説明せずともダンスをしたファンに、メンバーは「さすがメロディ(BTOBファンの呼称)だ!」と感激の表情。ラップラインのメンバーも歌声を響かせ、思い思いにステージ上を駆け回るメンバーたち。笑顔が浮かぶ表情には本当にステージを楽しんでいるんだな…と思わせる。これにファンも大歓声で応え、会場全体がコンサートを楽しんでいた。

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曲が終わると、イルンが「そろそろお別れの時間ですね…」と語り、会場から「嫌だー!」と声が飛び、別れを惜しむファン。
イルフン:「今日は僕たちに付き合ってくれて本当にありがとうございます」
ソンジェ:「始まったばかりだと思ったら、もう最後の曲。時間が経つのが速すぎるよね。この瞬間を忘れないでね!」
ヒョンシク:「今日もメロディのおかげで忘れられない時間になりました。これからももっと頑張ります!大好きだよ~!」
ミンヒョク:「今日一緒にいてくれて、ありがとうございました。皆がいてくれて本当に幸せです」
ソンジェ:「韓国でまた新しいアルバムが発売される予定ですので。韓国でも日本でもトップになれるようにもっと頑張ります!」
チャンソプ:「皆さ~ん、また会えるまで…元気でね~!!!(声を裏返らせながら絶叫)」
プニエル:「(英語でペラペラとあいさつし、メンバーがちゃちゃを入れる) また応援してくださ~い!」
ウングァン:「今日ここで良い思い出がひとつ増えて、とてもうれしいです。皆さんも今日の思い出、一緒に心に刻んでください! あいちてるよー!」
イルフン:「最後まで楽しんでいこう!」

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最後はデビュー曲「秘密(Insane)」。今日最高の盛り上がりを見せ、ファンの掛け声も最高潮に。疲れも見せずに華麗なダンスを見せ、揃った掛け声にうれしそうな表情を見せるメンバー。曲が終わった後も名残を惜しむファンのために「WOW」のアンコール。ソンジェのウェーブダンスやミンヒョクの「皆叫べー!」という声に、会場全体が響く大歓声。さらに「ヨボセヨ」ではバズーカ砲でグッズを飛ばし、遠くの客席のファンにも思い出をプレゼント。
プニエル、ヒョンシクが客席に飛び出し、ファンも大喜び。続く「Catch Me」でもソンジェが客席に飛び降り、ハイタッチなどのファンサービス。最後の最後まで文字通り近距離で、ファンとの交流を楽しんでいた。
最後はメンバー全員で手をつなぎ、ステージを囲むファンにお辞儀。右へ左へと移動し、全てのファンに感謝の気持ちを伝えるように深々と礼を繰り返していた。

 

新しいアルバム発売の発表など、今後の期待にも満ち溢れた今回のライブ。日本デビューしていないBTOBが通訳なしで全て日本語で進行していたことに、日本活動・日本のファンをとても大切にしている様子がうかがえた。ライブ終了後には抽選で選ばれた1000名のファンとのハイタッチ会を開催し、そこでもひとりひとりのファンと視線を合わせ、「ありがとう~!」、「楽しかったよー!」と言葉をかけていたメンバー。
確かな実力と人々を楽しませるパフォーマンス、さらにファンとのコミュニケーションを大事にするBTOB。これからも彼らに魅了される人が増え続けるだろう。

 
主催:キッス・エンタテインメント
写真提供:(c)KISS Entertainment lnc.
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

2014.07.25