ザ・フォーク・クルセダーズ

40歳以上の人なら誰もが聴いたことがある「帰ってきたヨッパライ」。日本初のミリオンセラーとなったこのコミックソングは、解散記念の自主制作盤『ハレンチ』に収録されていた。この曲の大ヒットを機に、加藤和彦、北山修、端田宣彦によって1年間期限付きで再結成。本作が誕生した。現在でいうならインディーズ出身である彼らの成功は、“アングラ(＝アンダーグラウンド)”というキーワードのもとフォークがカウンターカルチャーとして成立していく象徴といえる。本作の斬新なアイディアと音作りはジャンルを超えた影響力を及ぼしていく。解散後、端田ははしだのりひことシューベルツで「風」('69年)などを、加藤と北山は加藤和彦／北山修名義で「あの素晴しい愛をもう一度」('71年)を発表。'02年には加藤と端田、アルフィーの坂崎幸之助によって再結成された。

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