86 captures
07 Feb 2007 - 07 Jun 2023
Sep
OCT
Dec
26
2008
2009
2010
success
fail
About this capture
COLLECTED BY
Organization:
Alexa Crawls
Starting in 1996,
Alexa Internet
has been donating their crawl data to the Internet Archive. Flowing in every day, these data are added to the
Wayback Machine
after an embargo period.
Collection:
alexa_web_2009
this data is currently not publicly accessible.
TIMESTAMPS
The Wayback Machine - https://web.archive.org/web/20091026021702/http://www.universal-music.co.jp:80/greeeen/bio.html
<パーソナル・データ>
HIDE ヒデ
1980年4月3日生まれ
身長 : 178cm
体重 : ヒ・ミ・ツ
血液型 : A型
出身地 : 大阪
navi ナビ
1980年4月30日生まれ
身長 : 173cm
体重 : 74kg
血液型 : O型
出身地 : 仙台
92 クニ
1981年3月21日生まれ
身長 : 178cm
体重 : 76kg
血液型 : A型
出身地 : 沖縄
SOH ソウ
1981年2月2日生まれ
身長 : 184cm
体重 : 70kg
血液型 : A型
出身地 : 佐賀
<キャッチ・コピー>
・ボーカルだらけのオトコ 4人
・ハイ&ロートーンが織り成す、流れるような凄腕ラップと、歌いたくなる感動「◎」メロディ
・ロッキンビーツ Rock ‘n’ Break Beats ( Rock + Break Beats )
1999年、HIDEとnavi が東京の某予備校で知り合う。2001年には、歯科医師になるべく東北の大学に進学。
2002年、現プロデューサーであり、HIDEの実兄でもあるJIN(NICK)のサポートを受け、GReeeNを結成。(当時は“e”が3つ)
2004年、同じ学部のSOH、92との運命的な出会いにより、現在のGReeeeNとなる。
2006年、デモテープが目に止まり、Monkey Majikを世に輩出したマネージメントオフィス:エドワードリミテッドと契約。
現在は郡山(福島)を拠点として活動中。
これからの時代のスタンダードになりうる、大いなる可能性と個性と感性とを兼ね備えたニューカマーの登場だ。その名はGReeeeN(グリーン)。メンバー4人は東北地方にある医療系大学の歯学部に在学中で、過去にリリースしたCDは1枚だけ。ほぼノーマークの無名選手といってもいい彼らが、いかにして2007年最大級のホープと目される存在になったのか? まず、結成当時からのメンバーであるHIDEとnaviの音楽的プロフィールは、ざっとこんな感じだ。
(HIDE)
「バンドは中学生の頃から。ハードコアとメロコアで、ギター、ベース、ドラム、何でもやってました。大学浪人で東京に出てきてからは、兄がやっていたバンドの手伝いで、DJをやったりしてましたね。洋服が大好きで、原宿の洋服屋で働いてたこともあります」
(navi)
「中学生の頃にバンドに目覚めて、その頃はキーボーディスト。高校からはギタリストになって、浪人時代に作曲をしてみようと思って、気心知れた仲間と一緒に曲を作リはじめました」
浪人時代に知り合った二人は、やがて同じ大学に進み、そこで初期GReeeN(当時はeeeが3つ)を結成する。スタイルはミクスチャー・ロックで、当時の趣味を反映した、極めてハード&ヘヴィなものだったという。
(HIDE)
「それからSUBLIMEとかSUGAR RAYとか、洋楽のミクスチャーも聴くようになって、これは気持ちいいぞと。でも、どうしてもこの二人は、根がポップスなんですね。ミクスチャーを作ってるつもりが、なぜかポップスになっていく」
一応バンドとはいえ、メンバーは二人だけ。ミュージシャンであり、東京の音楽シーンに顔の広いHIDEの兄・JINの強力なサポートがあったとはいえ、初期GReeeNの活動は趣味のサークル程度でしかなかったのが、ひょんなきっかけから運命の歯車が勢い良く回り始めることになる。
(HIDE)
「MTRで録って、兄に形にしてもらった曲が2〜3曲あったんですけど、それを周りに聴かせたらすごい反応が良くて。たまたま友達のロットングラフィティーというバンドがライヴで来た時に、“一緒にやろうや”って言われて、僕とnaviがヴォーカルで後ろは兄のバンドという形で5曲ぐらいやったんです。それがすごく面白くて、ライヴがやりたくなったから、“トラックを使ってカラオケ状態でやってしまえ”ということになった。ヒップホップではよくある形態ですけどね。だから、トラックなのにバンドサウンドなのはどうして?ってよく聞かれたんですけど、僕らにとってはそれが普通なんです」
時を同じくして、SOHと92が加入。
(HIDE)
「二人とも、僕に足りないものを持っていた」という、さらに個性的な歌声とキャラクターを得て、バンド名もeが4つに増えた新生GReeeeNが誕生する。ちなみに新加入の二人の音楽性は、こんな感じだ。
(92)
「10代の頃はハードコア、メロコア。当時の流れに乗ってたんですけど、自分でバンドをやることもなく、いろいろ聴いてました。ルーツと言えるのは、やっぱり沖縄民謡ですかね。一番落ち着くので」
(SOH)
「音楽活動をやり出したのは、GReeeeNになってからです。ヒップホップやレゲエが好きだったんで、バンドも聴いてないし、ライヴに行くこともなかったんですけど、HIDEに誘われてGReeeeNのライヴに行ってみたら、いつのまにかノッてた。これはやられたなと。それから少したって、HIDEから“一緒にやってみない?”って誘われたんです」
そこから一気に活動が加速し、ロックなバンドサウンド、ブレイクビーツ、ヒップホップ、レゲエ、Jポップなど、多彩な4人の感性を融合させた「GReeeeNミュージック」としか言いようのない音楽性が確立されてゆく。その途上で、2BACCKAのハマーが主催する名物イベント・UNITY(BENNIE KやSOUL’d OUTなどが参加)に1年以上に及ぶ継続出演を果たし、(HIDE)「上に上がって行ってやるぞ、という意識の高さを学んだ」という貴重な経験もしつつ、自主制作アルバムを作ってCDショップに置いてもらうなど、ハードな学業と両立した充実した活動期を4人は過ごすことになる。
(HIDE)
「授業は、朝8時45分に席に座って、終わるのは5時。そのあと掃除したり、患者さんのものを作る人はそこから8時、9時、10時まで残ってやって。それが月曜日から金曜日までで、土曜日までやる人もいる。その上テストもある。僕は5年生なんですけど、病院に出て、先生の横について、先生の補助をしながら患者さんの口を見て、型を取らせてもらったりとかして。両立は大変だけど、でも、曲ができた時はたまんないですよ。みんなで東京に行って、兄のところで仕上げて、帰りの車の中でずっとリピート。“ここ良くない?”“ここがいい!”とか言いながら。それが楽しいからやってるというところもあります」
こうして出来上がった楽曲の中の一つが、デビューシングルとなる「道」だ。ブレイクビーツとバンドサウンドの絶妙なブレンド、ゆったりと心なごむリズム、センチメンタルなピアノ、4つの声のハーモニー、せつないメロディ、「大丈夫、君が主役さ」と、まっすぐに聴き手の心に訴えかけるメッセージ。まさにGReeeeNミュージックを象徴する代表曲である。
(HIDE)
「“道”は半年ぐらい前に、UNITYに頻繁に出ていた時期に作った曲。Jヒップホップっぽいポップなやつを聴いてた頃に、気持ちいいドラム・パターンに気持ちいいコード進行を乗せて、鼻歌を乗せて歌詞を入れたらこうなった。オケができた時に、もう“これは絶対気持ちいいぞ”と思いましたね」
(navi)
「キレイだなあ、いいサウンドだなあと。歌詞が乗った時にはグッときましたね」
(SOH)
「実は、僕はその時、個人的な諸事情で落ち込んでて――メンバーともあまり連絡をとらなかった時に、たまたまウチのHPを見たら、“道”の歌詞が書いてあった。それで元気をもらったんですね。GReeeeNの曲で、僕はこの曲が一番思い入れが強いです。何回か泣きました」
(92)
「僕も、SOHと似たような経験があるんですよ。勉強と、音楽と、バスケットボールもやりたくて、ずっと悩んでいて――でも“音楽で頑張っちゃうか!?”みたいな、そう思わされた曲です、もちろん勉強が一番大事ですが・・・」
「大丈夫、君は行ける」「大事な気持ち見失わず行こう」「今の君の先へ」――GReeeeNの歌うメッセージに作為はない。ただ自分が実感できる言葉だけを使い、「人に伝えること」を突き詰めた結果としてのシンプルさだけが、曲をまぶしく輝かせている。
(navi)
「人にはおのおのの状況や環境があるわけですけど、一番共感してもらえる形が、一番GReeeeNっぽいんじゃないかと思います。詞やメロディをコミュケーションとして使って、それが聴いてくれる人の状況とリンクして、反応をもらった時が、作り手として一番すごいと思える瞬間なんですよ。だからわかりやすく、ストレートで、聴く人が自分の状況と重ねあわすことのできるきっかけになる言葉がいいんじゃないかなと思います」
(HIDE)
「たまに“ジャンルは?”って聞かれるんですけど、“Jポップです”って言います。ロックやヒップホップ、ブレイクビーツも好きだけど、あくまでフィールドはJポップです。たとえばヒップホップをやってる人って、“ヒップホップのカルチャーは”っていうところから入ったりするじゃないですか。僕らは別にそういうのでもないし、音としてすごい好きだということ。それを極めてる人にしては、お前ら何なんだ?って言われるかもしれないけど、でもこれがカッコいいと思うんだからしょうがない。いいものはいいんです」
いいものはいい。この、シンプルだが力強い言葉の中にGReeeeNの真実がある。2007年、この4人が巻き起こすポップでさわやかな旋風に期待したい。