完了しました
一眼レフに注力してきたニコンがミラーレスに主軸を移すことへの注目度は高く、想定を超える予約が入っているという。
キヤノンは「EOS(イオス) R3」を11月27日に発売した。ファインダーをのぞいた瞳の動きを解析して自動で焦点を合わせる機能があり、スポーツなど動きの速い被写体にもピントを合わせやすい。ミラーレス市場の拡大を見込み、さらに上位のモデルも投入する計画だ。
プロ向けの最高級機種で先行したソニーは今年3月、「α1」を発売した。本体重量が約737グラムと、1キロ・グラムを超える他社の最上位機種より軽いのが特徴だ。今夏の東京五輪・パラリンピックでは多くのプロカメラマンが使用したことが話題になった。
市場では「中位機種でもスマホをしのぐ高精細画像が撮影できる。ミラーレスがデジタルカメラの主流になるのは自然な流れ」(調査会社BCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリスト)との声が多く、販売はさらに伸びそうだ。
キヤノン旗艦機「一本化」、デジタル一眼レフ終了へ…御手洗会長
キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEO(最高経営責任者)は読売新聞のインタビューに応じ、従来のデジタル一眼レフカメラの旗艦モデルの開発や生産を数年後に終了して、「ミラーレスカメラに一本化する」と明らかにした。
キヤノンの一眼レフの旗艦モデルは、1989年に初号機が登場した「EOS(イオス)―1」シリーズとして知られる。2020年に発売した最新機種「EOS―1D X Mark 3」が事実上最後のモデルとなる。
御手洗氏は「市場のニーズがミラーレスに加速度的に移っている。それに合わせて、どんどん人を移している」と述べ、開発体制の見直しを進めていることを明らかにした。
ミラーレスはシャッター操作を電子処理しており、シャッター音がほとんどしない特徴もある。プロカメラマン向けの機種について、御手洗氏は「至近距離でゴルフの撮影などができるようになり、使用範囲が広がった」とし、さらに高性能の上位モデルを発売する考えを示した。
入門機や中級機の一眼レフカメラは、海外で需要が底堅いことから、当面は開発や生産を継続する方針だ。
1
2