テリー伊藤が提言!「ある意味“軽く”なった現代フェラーリは、365日乗り倒すべき」
2019/03/03
人生初の愛車がフェラーリだっていいじゃないですか!
今回は、「グロー・オートモーティブ」で出合ったフェラーリ カリフォルニアTについて、テリー伊藤さんに語りつくしてもらいました。
~語り:テリー伊藤~
全国に名の知れた歴史のある高級住宅地は、僕たちが引っ越しても昔から住んでいる人に何となく煙たがられそうな気がしませんか?
90年代までのフェラーリも、まさにそんなイメージがありました。
だから、僕にはこれまで接点がなかった。
でも、21世紀に入ってからのフェラーリ、中でも「V8+ミッドシップ以外」のフェラーリは、明らかに雰囲気が変わりました。僕はその理由をファンの世代交代だと考えています。
僕が若い頃、フェラーリに乗るのはエンスーと呼ばれる人でした。
オーナーは歴史を重んじ、「フェラーリはこうあるべき」という信念をもっていました。
でも、そういう人たちは年をとりフェラーリに乗らなくなってしまった。
同じようなことは、車以外の世界でも起こっています。
例えば、ハリスツイードのジャケットやダッフルコートはトラッドの代表ですが、あまりにも重いので、長くトラディショナルなファッションを愛していた年配の方が着るのは大変。
すると今度は、軽いハリスツイードが生まれ、若者の間で流行しています。
フェラーリもある意味“軽く”なったといえるでしょう。だからコアなファンは見向きもしない。
結果、フェラーリ通と新参者の間には大きな隔たりが生まれましたが、僕はそれでいいと思っています。
僕が今乗りたいのはフェラーリ初のシューティングブレークであるFF。
ドイツ軍のヘルメットのようなスタイルが好きなんですよ。
そして、今回出合ったクーペカブリオレのカリフォルニアTも好きな1台です。
バックなどを別にすれば、カリフォルニアTは免許を取り立ての人でも普通に走らせることができるほど楽に運転できるそうです。
国産ハッチバックから始まり、愛車の歴史を積み重ねてフェラーリにたどり着いた“たたき上げ”じゃなくても、お金さえあればいきなりフェラーリデビューすることだって夢じゃないのですから!
最高じゃないですか!!
テリー伊藤なら、こう乗る!
この車を手に入れたら、僕なら通勤車にします。
フェラーリといえば乗るタイミングを選ぶイメージがありますよね。だから中古車市場にも、年間1000km前後しか走っていないものがたくさんある。
そういう車を見ると、大切に扱われてきたのだろうけれどちょっと可哀そうな気もします。
これは、21世紀の陽気なフェラーリ。
走行距離や売却価格など気にせずにガンガン乗り倒してやりましょう!
多くのサラリーマンが憂鬱な気分になっている月曜朝から、オープンにしてビジネス街を走ったら……街を歩く人は妬むはず。
でも、嫉妬の視線などはね返せばいいのです。なぜなら、伝統的な美学などいらない、気楽な気持ちで乗れるフェラーリなのですから。
もちろんこの車をポンと買えるような人でも、普通はそんなこと許されません。だったら、それが許される環境に転職したっていいくらいですよ。
そして、休日は助手席に美女を乗せて、オープンでドライブ。
フェラーリには美女が似合う。
これだけは昔から変わらない伝統ですからね。
ビンテージやミッドシップは、コアなフェラーリファンに任せて。僕らは、カリフォルニアTでとことん人生を楽しみましょう!
フェラーリ カリフォルニアT
2008年に発表されたカリフォルニアは、ケン・オクヤマことデザイナーの奥山清行氏がピニンファリーナ時代に手がけたモデルで、フェラーリ初となる2+2のクーペカブリオレ。そこには新規顧客の開拓という使命が課せられていた。駆動方式はFRになる。カリフォルニアTはそのマイナーチェンジ版という位置付けで、2014年に発表。エンジンが4297ccから3855ccターボに変更された。最高出力は412kW(560ps)、最大トルクは755N・m(77.0kg-m)。荷室は実用的に使えるスペースが確保され、トランクスルーも備わっている。2017年にはポルトフィーノへと進化。
■テリー伊藤(演出家)
1949年12月27日生まれ。東京都中央区築地出身。これまで数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在『ビビット』(TBS系/毎週木曜8:00~)、『サンデー・ジャポン』(TBS系/毎週日曜9:54~)に出演中。単行本『オレとテレビと片腕少女』(角川書店)が発売中。現在は多忙な仕事の合間に慶應義塾大学院で人間心理を学んでいる。
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