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ファーマゲドン 安い肉の本当のコスト 単行本 – 2015/2/5

4.6 5つ星のうち4.6 32個の評価

まるで工場のような家畜飼育、養殖、穀類・豆の単一栽培……。
一見すると、安価な食料を効率的に大量生産する素晴らしい手段のように見える。
しかし、現実はまったく逆だ。現代的集約農業は、公害をまき散らし、生態系を乱し、貧困層を拡大する。
その先に待ち構えているのは、ファーマゲドン(農業がもたらすハルマゲドン)だ。

私たちは、自分が口にする食べ物についてあまりにも知らされていない。 抗生物質、ホルモン剤にまみれ、不健康に育った肉や魚が安く売られている事実を知ったとき、今後も同じように食べ続けるだろうか。工業型農業が生み出す安い食料が人々の健康と環境を蝕んでいる実態に迫ったのが本書だ。

工業型農業、すなわち動物を飼い、土地を耕すというデリケートな仕事を、機械の部品やゴムタイヤの製造のようにこなす農業が、安い肉を生産する唯一の方法なのだろうか。この考え方は、広く浸透し、長い間、疑う余地のないこととして信じられてきた。政府も、消費者が鶏肉を2ポンドで買える環境を大急ぎで整えた。それが誰にとってもいいことだと信じて。しかし、安い肉がどうやって作られているかは、隠されたままだった。本書では、食料供給よりも利益を優先したために生じた、思いがけない結果について探っていく。国民に食料を供給 するためよかれと思って始められたことが、なぜこれほど間違った方向に進んてしまったのか。

1962年、レイチェル・カーソンは著書『沈黙の春』で、農業が新たに取り入れた工業的手法、特に空からの農薬散布の影響にスポットライトを当て、食料と田園地帯が直面する危機について警鐘を鳴らした。本書は、現代版の『沈黙の春』である。農業、畜産、漁業の工業化が食品汚染、環境汚染、そして種の絶滅を招き、近い将来、破滅的状況(ファーマゲドン)を引き起こすというのが著者の考えだ。 かつて田園地帯では、多様な作物と家畜を育てる混合農業が見られたものだが、今やそれは過去のものとなり、ただ一種の作物あるいは家畜だけを育てる単モ ノカルチャー式農法に取って代わられた。もはや農業に自然との調和は求められなくなった。同じ作物を同じ畑で何度も繰り返し栽培する。土壌がくたびれたら、化学肥料を投入して早々に回復させる。厄介な雑草や害虫は、除草剤や殺虫剤を大量に散布して排除する。家畜は農場から姿を消し、工場さながらの家畜小屋に詰め込まれ、それらの肥やしに変わって化学肥料が、畑や果樹園の疲れた土壌を無理やり再生させるようになった。次第に、かつてない農業の手法が語られるようになった――工場の生産ラインのような飼育方法である。本書では、食料供給において利益を最優先したために生じた、思いがけない結果について検証するとともに、消費者としてどのように行動すべきかを提示する。

商品の説明

著者について

フィリップ・リンベリー
家畜の福祉向上を牽引する国際的な慈善団体、コンパッション・イン・ワールド・ファーミング(Compassion in World Farming、世界の家畜に思いやりを)の最高経営責任者。工業化された農業の影響について傑出した意見を述べてきた。彼のリーダーシップのもと、コンパッションは、英紙オブザーバーが主催する「オブザーバー・エシカル・アワード・フォー・キャンぺーナー・オブ・ザ・イヤー(最もすぐれた倫理的活動をした団体を讚える賞)」や、BBCRadio4の「フード・アンド・ファーミング・アワーズ・フォー・ベスト・キャンペーナー・アンド・エデュケーター(食料・農業分野のすぐれた活動家と教育者を讚える賞)」など、数々の賞を受賞した。生涯を通じて野生生物を愛しており、妻と養子の息子とハンプシャーの田舎に暮らしている。

イザベル・オークショット
サンデー・タイムズ紙の政治部記者。BBCのテレビやラジオ、スカイニュースなど多数のチャンネルで政治コメンテーターを務める。2012年、英国プレス・アワード(報道賞)の「その年のすぐれた政治ジャーナリスト」に選ばれる。ゴードン・ブラウン政権下の内幕を暴露した『インサイド・アウト』をゴーストライターとして著した。ウエストミンスターでの取材を許される下院公認の政治記者。夫と3人の幼い子どもとコッツウォルズに暮らしている。

野中香方子
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業。主な訳書に『137億年の物語』『ねずみに支配された島』(ともに文藝春秋)、『2052』(日経BP社)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2015/2/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/2/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 496ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4822250741
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822250744
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 3.1 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 32個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近世界のメインストリームとなっている工業的畜産と呼ばれる屋内の狭い空間に千から万単位の家畜を買う農業について。アメリカやヨーロッパのスーパーの安い肉やマクドナルドのファストフードで使われる肉はまちがいなくこれ。日本でも安い外国産の肉、ファストフードや中国から輸入される肉で作るソーセージなどに使われているみたい。非常に安く手に入るけど、
-農場の周囲の環境を破壊し、地域住民への健康被害が出ていること、
-農場の周囲の水を汚染し、その上水の使用量が多いため飲料できる水を大幅に制限すること
-ほぼ遺伝子組み換え作物で育てられるため大量の化学物質が使用されていること、
-遺伝子組換え作物を作る際に化学肥料に頼った単作をするため土地が汚染され土が不健康になるためどんどん多量の化学肥料を必要とする上、除草剤に耐性のつく雑草がどんどん増えてくるので除草剤の使用量が何倍にも増えていること(これを家畜にあげてるって)
-飼育環境の悪さを補うために病気を防ぐために全ての家畜に大量の抗生物質が使われていること。
-そして地球上で多くの人が飢えており今後世界人口が増える上で発展途上国では先進国の企業が利益を追求するあまり人が食べる作物を作るよりも先進国へ輸出するためにたくさんの家畜用の穀物が育てられている。
-そしてそれが南米などではアマゾンの森林破壊にも直接繋がっている。
-世界の畜産業が排出する温室効果ガスは人間が原因となっているうちの18%を閉めている。
などなど、これって自分が普段口にする肉が原因で全て起こっていることって信じたくないわ。でもそれは自分の消費行動を変えればいい影響を与えられるってこと?とも前向きに捉えたりして。
もうベジタリアンになるしかないかと思ったら本の最後の方に消費者として取る行動も飼いてあって、要はなるべく地産地消で品質のいい肉を量を減らして食べるに尽きる。工業的畜産の肉はできる限り避ける、牛や牛乳はは牧草で育ったものを、鶏(卵も)と豚は広い農地に離されて育ったものをって感じでした。
どうして気候危機にプラントベースの食事がとても効果があるのかすごく理解が深まりました。今日から自分で対策できる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
セントラルバレー産の食べ物が、こんなだ何て信じないぞ。ググッたら、この本に書いてある通りな感じの美しいサイトしか無いじゃまいか。
さっき喰った俺んちのオレンジ、まさかと思い確認したらシールにカリフォルニアって書いてある・・・

ここの本を友人達に紹介したところで箱舟のノアになるのは目に見えているほどショッキングですね。
肉は週一回か二回にしよう。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
工場型農業・漁業の問題点について、非常に広範に論じた名著です。
著者は動物福祉の向上を目指す活動家なので、そういった話が多いのかと思いましたがそうではありませんでした。
もちろん動物虐待の話も出てきますが、肉食をやめろとといった話ではありません。
動物1匹あたりの面積を可能な限り小さくし、動かせないことでエネルギー効率を高める。
早く大きく育つよう穀物や魚粉、成長ホルモンに抗生物質を投与する。
牧歌的な農業とは似ても似つかぬ姿、これが現代主流の農法であることが指摘されています。
集中的に生じる糞尿が大気汚染、水質汚染をもたらします。
単一作物・家畜の生産が生態系を大きく損なっていきます。
そして得られる産物の質はつぎ込んだエネルギーに対して低下する傾向にあります。
また生産者の生活もあまり豊かにならず、場合によっては破産し自殺に追い込む。
結局誰が得をしているのだろうかと疑問に思います。
それにしても、私たちはどれだけ食べているもののことを知らないのか。
考えると眩暈を感じてしまいます。
問題のあまりの大きさに絶望する反面、解決への糸口も垣間見せてくれ希望の萌芽も示されます。
いつかこれらのことが歴史として語られるのか、それとも・・・
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年4月25日に日本でレビュー済み
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何度でも読みたくなる本なので購入しました。状態も良くまたお願いしたいです、。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年7月16日に日本でレビュー済み
翻訳時点でのミスかと思いますが、数字のミスが目立ちます。例として46エーカー(19万平方キロ)は19ヘクタール(19万平方)と思います。
また集約的な養鶏場に対する説明でゴーストエーカーの説明がありますが、放し飼いの鶏でも餌は食べます。運動エネルギーの分だけ多く食べます。
放し飼いについては机上の計算が目立ちます。要するに私たちの食べ方、生き方から変えなければならないと思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなこともあるのかとの思いを感じる内容で、買って、読んでよかったと思っています。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年6月21日に日本でレビュー済み
・大規模農場の上に広がる、除草剤や殺虫剤の雲(カリフォルニア)
・畜産場の汚水で生じた藻が腐敗して発生した有毒ガス(フランス)
・いなくなる蜂(世界各地)

上に書いたような事は過去のことで、現在は環境に配慮した・・・

と言いたいところだけれど、すべて21世紀になってから大きく取り上げられるようになった問題ばかり。
しかも、どこかの新興国ではなく先進国の話。

なんだか世の中いろいろ動いているのだなと改めて思う。
農業が工業化され、うれしくないアレコレが世界中で起こっている。
食べ物に限ったことではないのだけれど、会社の利益だけ考えていたのではどうにもならなくなってきてるのかなぁと近頃思う。
安く買い物ができるのは、安くなるように作っているからで、何かを削らなければ安くはならない。

モノづくりをしている人達だけでなく、直接負担しない負荷が土地、水、空気どこかにかかっているのだよなぁ。

読み終わってため息が出た。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年1月28日に日本でレビュー済み
名著ではないでしょうか。レイチェルカーソンの功績の大きさに改めて気付かされます。
多くの消費者が商品を手に取るとき、「一体どこから?どのように?」と一瞬でも考えることが、
社会をよりよくする力となるのでしょう。