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第2便の帰国邦人、210人のうち26人が発熱し入院

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 中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している問題で、厚生労働省は30日、政府のチャーター機第1便で帰国した邦人のうち3人の感染を確認した。うち2人は症状が出ていない。無症状での感染確認は国内では初めて。国内で確認された感染者は14人となった。第2便で30日に帰国した邦人210人のうち26人は発熱などの症状があり、入院した。第3便は30日午後10時46分、武漢市へ向けて羽田空港を出発した。

 感染した3人は、症状を訴えて入院した50歳代の男性と、症状はなく、政府が手配した千葉県勝浦市のホテルに滞在していた40歳代の男性と50歳代の女性。無症状の2人も現在は入院して治療を受けている。

 初の無症状での感染確認に政府は危機感を強めている。安倍首相は30日の政府対策本部の初会合で、「水際対策などのフェーズをもう一段引き上げていく必要があり、あらゆる措置を講じる」と強調した。

 第1便ではこのほか、2人が検査を拒否して帰宅していた。しかし、厚労省によると、いずれも検査を受ける意向を伝えてきた。

 第2便の210人のうち症状のない184人は、東京都府中市の「警察大学校」と北区の財務省などの研修施設「西ヶ原研修合同庁舎」に滞在する。症状があり入院した26人を含めて全員がウイルス検査を受けた。

 加藤厚生労働相は厚労省の会合で、「陰性も今後、症状が表れる可能性は否定できない。最大限2週間、政府が確保した宿泊施設に滞在するようお願いしている」と述べ、陰性でも経過観察を続ける考えを示した。

 チャーター便の帰国者は29、30両日で計416人となった。政府は今後の帰国者の滞在場所として、自衛隊と輸送支援契約を結んでいる民間フェリー「はくおう」を活用することも検討している。

 外務省によると、武漢市などには帰国を希望する邦人がまだ300人以上いる。第2便では中国側が武漢空港で行った検査で邦人2人の搭乗が認められなかった。発熱などの症状があったためとみられる。政府は速やかな全員の帰国に向け、30日はチャーター機2機の派遣を目指したが、1機にとどまった。

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